就職氷河期世代への対策に注力する国民民主党。その原点は2024年3月、参院本会議場で起きた「笑い」にあった――。就職氷河期の当事者である国民民主党の伊藤孝恵・参院議員が、JBpressのYouTube番組「西田亮介の週刊時評@ライブ」で語りました。氷河期・現役世代に向け、国民は参院選で何を訴えるのか。日本大学危機管理学部教授の西田亮介氏と伊藤氏との対談を、全4回にわたってお届けします。
※詳しい対談の模様は、JBpress公式YouTubeの新番組「西田亮介の週刊時評@ライブ」でご覧ください。
>>>【西田亮介の週刊時評@ライブ】石丸伸二の手法にも学んだ、国民民主のネット戦略全貌 参院選へ独自の新戦略「AIファクトチェック」とは? から続く
「100社落ちた…」国会で笑われた
西田亮介氏(以下:敬称略):今イチオシの政策を教えてください。
伊藤孝恵・国民民主党参議院議員(以下:敬称略):就職氷河期世代への支援策を考えています。
昨年の本会議で、「私が100社もの会社に落ちた1997年…」と話し始めたら、議場で笑いが起きたんです。笑われることを想定しておらず動揺してしまったとXに投稿したら、想像を超えるような反応が来ました。
西田:話題になっていましたね。
伊藤:今でもたくさんのコメントが来ます。やはり当事者の方々からのエールがほとんどです。
100社落ちているって笑えないですよ。国会議員を見渡せばバブル世代が多く、氷河期世代に起こったことを理解していません。
昨年の「骨太の方針」の中に「就職氷河期世代の就労支援は、5年間の集中的取組により、一定の成果を上げている」として、収斂させていくという書きぶりでした。
いや、収斂させてたまるかって。
昨年の衆院選でも、当事者の方々から「あれは許せない!頑張って」とたくさん言われました。その後、他の政党とも一緒になって政府に申し入れし、石破総理も今年の骨太に就職氷河期世代について書き込むと明言されました。