2025年5月24日、 全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会1組、スタートから飛び出した中大・佐藤大介(右)と後ろにつく東海大・花岡寿哉 写真/日刊スポーツ/アフロ

(スポーツライター:酒井 政人)

1組は順大・山﨑が制して、中大が総合トップ

 全日本大学駅伝の関東学連推薦校選考会が5月24日に神奈川・レモンガススタジアム平塚で行われた。前回大会で8位までに入った國學院大、駒大、青学大、創価大、早大、城西大、立大、帝京大はシード権があり、この選考会を勝ち抜いた「7校」が11月2日に開催される本戦の出場権を得ることができる。

 選考方法は10000mのレースを4組(1組に各校2名が出場)実施。全8名の合計タイムで争われる。例年は蒸し暑さが“最大の敵”になるが、今年は例年より3週間ほど早く行われたこともあり、気温が20度を下回るなかでのレースになった。

 1組は佐藤大介(中大2)と花岡寿哉(東海大4)が飛び出して、1000mを2分51秒で通過した。しかし、3300m付近で後続に追いつかれて、トップ集団は5000mを14分38秒で通過。5700m付近で花岡がペースを上げると山﨑颯(順大4)と抜け出すかたちになったが、再び、集団に吸収されて、ラスト1周の勝負になった。

 まずは坂本駿(中央学大4)がスパートをかけると、残り200mを前に山﨑がトップを奪取。「ラスト勝負なら絶対負けないと思っていました」という山﨑が逃げ切り、29分00秒69でゴールに駆け込んだ。2着は田原琥太郎(中大2)で29分01秒99、3着は佐藤で29分03秒35。関東インカレ後に発熱して体調が万全ではなかった花岡が4着、坂本が5着だった。

 1組目終了時の総合結果は中大、大東大、東海大、日大、東洋大、順大、神奈川大が通過圏内で、中央学大、日体大、明大が続いた。