4月12日、東京駅八重洲口の目の前にあるYANMAR TOKYO(ヤンマー東京)の1階に「SAKEICE BAR!」という日本酒と日本酒を使ったアイスクリームが気軽に楽しめるバーがオープンした。そして4月25日から、このSAKE BAR!とSAKE HUNDREDがコラボレーションを開始。GW期間中は、人気の高級日本酒『百光』がグラス&アイスクリームで楽しめる!

東京都中央区八重洲2丁目1−1 YANMAR TOKYO 1F
営業時間:17:00~22:00 GW期間(4/26〜5/6)は11:00〜22:00
日本酒以外もちょっとある
東京駅八重洲口の目の前にあるYANMAR TOKYO(ヤンマー東京)の1階に「SAKEICE BAR!」という立ち飲みバーが4月12日にオープンした。というかしていた。知らなかった。
日本酒のバーというのが基本なのだけれど、日本ワインや焼酎なんかもちょっとあって、グラスで楽しめる。2つ大きな特徴があって、まず、店名に「中国語名:SAKEICE 吧!」という表記があるところ。実は日本酒は台湾でオシャレなお酒として人気で、このバーを運営している「株式会社えだまめ」も台湾市場に積極的に進出している。このSAKEICE BAR!は、台湾から日本に来たお客さんもターゲットにしているのだそうだ。

そのせいか、日本酒なのになんだかこのバーには外国的というのか、ミックスカルチャー的な雰囲気がある。
もうひとつがSAKEICEというところ。これ、その名のとおりでお酒が入っているアイスクリーム。それも楽しめるバーなのだ。というか「株式会社えだまめ」はSAKEICEをつくっている会社だった。
代表の成田 博之さんに聞いたところ、通常のアイスクリームの原料(つまり基本的にミルクと水と砂糖)にプラスして、お酒を使ってつくっているそう。全分量の4分の1くらいがお酒なのだそうだ(日本酒の場合。蒸留酒のようなアルコール度数の高いお酒はこの限りではないのでご安心を)。
お酒は蔵元とのコラボレーション。全国70以上の造り手とすでに連携していて、つまり、どこそこ酒造のなんとか、という日本酒そのものと、それを使ったアイスクリームが両方楽しめたりする。1カップのSAKEICEでおちょこ1.5杯分くらいの日本酒に相当するそうなので、未成年お断りだ。
「株式会社えだまめ」はそもそも冷凍技術のコンサルティングから冷凍食品などの商品開発、マーケティングやPRを行っている会社で、このノウハウを生かして日本酒をアイスクリーム化することで日本酒の楽しみ方、日本酒との接点を増やそう、ということらしい。
アイスクリームでも妥協しないSAKE HUNDRED
オープン早々オリジナルのコラボクラフトサケを振る舞っていたりしたらしいSAKEICE BAR!だけれど、4月25日からは早速、新たな酒蔵? とコラボレーション。それが「SAKE HUNDRED」だった。もう何度もオートグラフで話題にしているブランドなので手短に言うと、全国の酒蔵とタッグを組んで、高級日本酒を生み出して販売しているブランドだ。

SAKEICE化を果たしたのはSAKE HUNDREDの中核銘柄『百光』と流通経路が広い『弐光』の2銘柄。

嬉しいのが販売開始にあわせて5月6日まで『百光』がグラスで楽しめる(45mlで3,000円)こと。現状、生産量が人気に追いついていないため幻の日本酒化している『百光』が、ここに来ればサクッと試せる。
そして、期間限定ではない『弐光』はグラスとボトルで販売(グラスは45mlで1,200円、ボトルは720mlで9,900円)。
アイスクリームの方は『百光』が1カップ3,000円、『弐光』が同1,200円。
アイスクリームでもSAKE HUNDREDスタイルは貫かれていて、開発時はSAKE HUNDREDとして納得行くまで、数十回の試作を繰り返したのだそうだ。
発表にあたって実際にテイスティングできたのだけれど『百光』の方は酸味と苦味が骨格をなすシャープで凛とした酒のキャラクターがちゃんとアイスクリームになっても維持されていた。大人っぽくてピシっとした雰囲気なので、これとさらに何かしょっぱい食べ物を合わせてもいいかもしれない。イメージ的にはシュッとカッコいいペア向け?
一方の『弐光』は『百光』とくらべると、ふわっとフルーティーな酒だけれど、この感じがアイスクリームと相性がいいのか、甘さ控えめでチャーミングなアイスクリームになっている。フレンドリーな雰囲気なので、シチュエーションもフレンドリーな雰囲気の時か、フレンドリーな雰囲気になりたいときに。
東京駅前でぱぱっとトラベル
ちなみにはじめて訪れたSAKEICE BAR!は楽しかった。

ラインナップは豊富で、ちょこちょこ変化するようなので、今日は何があるかなぁという感じでふらっと立ち寄って、へーこんなお酒があるのかぁという感じで、短時間でぱぱっとお酒と触れあえるのはいいな、とおもう。

なにせ今、日本には面白い日本酒、ワイン、蒸留酒がいっぱいある。そしてお酒は論より体験。色々なお酒を体験すればするほど、どんどん面白くなる。感受性を研ぎ澄まして、アイスクリームをパクっと頬張れば、お酒が生まれた土地の匂いがする、水や米が過ごした季節、お酒を造った人が見える! 幸せだ。