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 優れた人材の確保、活用がますます企業の競争力を左右する時代になってきた。それに伴い、人事領域を司る人間が経営に参画することの必要性が高まっている。人事戦略と経営戦略はどのようにリンクさせ一体化させるべきなのか? ヤフーで人事部門のトップを務め、現在は企業の人材育成や1on1 ミーティングの導入指導に携わるパーソル総合研究所取締役会長の本間浩輔氏が、「経営人事」を深掘りしていく。

 今回はCHRO(最高人事責任者)のプロフェッショナルとして知られるジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC)のCHROを務める西田政之さんとの対話を通して、CHROとは何かということを考えていこう。

CHROとして複数の投資先の企業価値向上を目指す

 皆さん、こんにちは。本間浩輔です。この連載では、「経営人事の仕事論」というテーマで「経営人事」について深掘りしていますので、お付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今回の記事から第一線で活躍するCHRO(最高人事責任者)や人事幹部に登場いただきます。

 まず、みなさんにご紹介するのは、ジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC)のCHROを務める西田政之さん。慶應丸の内シティキャンパス(慶應MCC)の講義では、西田さんとの対話を通して「CHROとは何か?」を深掘りしていきました。この記事では、そのエッセンスをお伝えしたいと思います。